第58回 日本PAT全国研究大会 ちば大会

日時 : 平成22年8月27日(金)~28日(土)
場所 : 千葉県
テーマ : 房の国 集い語れば 実りあり

千葉県において、第58回日本PTA全国研究大会が開催され、県内9か所で分科会・全体会が行われました。

【第4分科会】

全国広報紙コンクール表彰式が行われ、全国6,040校の応募のなかから、福岡市立城南小学校の広報紙 『 じょう☆なん 』 が日本教育新聞社 社長賞を受賞されました。

来賓のごあいさつのなかで、PTA広報紙の役割を 「 ① 関係者を結ぶメディア ② 課題に対し、共通認識をもち、 議論の場となるメディア ③ PTAと地域を結ぶメディア ④ 日々のPTAの取り組みをいきいきと伝える記録 」 と話されたことが印象的でした。

今年度末の同コンクールに向けて、単位PTAでの広報紙作成に役立てていただければと思います。

 

第58回 日本PAT全国研究大会 ちば大会

 

【特別第1分科会】

『 いのちの尊さ大切さ 』を研究課題に、討議が行われました。

はじめに、認定NPO法人 スペシャルオリンピックス日本 名誉会長の細川 佳代子氏より「知的障がい者から学んだ”生きるということ”」と題した基調講演が行われました。

細川氏はスペシャルオリンピックについて「知的発達障がいのある人たちの自立と社会参加を日常的なスポーツ活動をとおして応援する国際的な組織」と説明され、「障がいのある方たちから、人生で1番大切な”生きるということ”をとおし、1人ひとりのいのちの尊さを教えてもらったからスペシャルオリンピックスに関わり、活動をつづけることができた 」とお話いただきました。

また、これから目指していることとして「誰1人排除されることなく、すべての人を包み込む『インクルージョン社会』をつくること 」とご講演いただきました。

続いて、神戸市PTA協議会 前会長の三木 秀美氏より 「 『しあわせ選べるように』を歌い継いで 」と題した実践発表が行われ、1995年1月17日に起きた『阪神・淡路大震災』の被害から立ち直ろうと行われた、さまざまな取り組みについてご報告いただきました。

震災後「 傷ついた神戸を元の姿に戻そう!!」を合い言葉に、神戸市立の小学校の先生が『 しあわせ選べるように 』という歌をつくられ、被災から2週間後に被災地の校庭で歌われ、その後も毎年行われている追悼式をはじめ、各学校で歌い継がれているというお話でした。

また、震災のことを風化させないよう、被災から10年目には、6,434羽の折鶴で神戸の街のタペストリーをつくったり、毎年12月にはルミナリエの点灯式、現在も運動会で担架リレーやバケツリレーなどが競技として行われているとお話いただきました。

 

第58回 日本PAT全国研究大会 ちば大会

 

研究・討議では、4名のパネリストの方々から 「 自分の子どもを守ろうと思ったら、わが子だけではなく、友だちや学校・地域とも関わらなければいけない 」 や、「 子どもは自分から離れていってもサポートが必要。そのままのわが子を信じて認めることが大切 」という意見が聞かれ 「 周囲の人を大切にすることが世の中をよくするのでは? 」 とまとめられ、分科会が終了しました。

【 特別第2分科会 】

『 新学習指導要領により、学校教育やPTA活動はどのように変わるのか? ~ 「 生きる力 」をはぐくみ 「 新しい公共 」 を担うためのPTA活動を考える ~ 』を研究課題に、討議が行われました。

はじめに、千葉大学教授の天笠 茂氏より 「 新学習指導要領の実施と学校支援 - PTA活動の可能性 - 」 と題した基調講演が行われ、続いて、文部科学省 初等中等教育局 教育課程課長の平林 正吉氏より 「 新学習指導要領の全面実施について ~ 学校・家庭・地域の連携のあり方 ~ 」 と題し、新学習指導要領の全面実施に向け 「 生きる力をはぐくみ、すべての教科で言語活動を充実させるため、家庭と地域が協力・参画できる学校をつくり、連携する必要がある 」 とご説明いただきました。

次に、3つの小学校より学校支援活動について実践発表があり、保護者が教育サポーターとして先生や子どもたちをバックアップし、コミュニティーの輪を広げていると報告されました。

 「 学校支援活動等におけるPTA活動の可能性 」 についてのパネルディスカッションでは、京都造形芸術大学教授の寺脇 研氏より 「 PTA活動の発展のためには、『学びの環境』の充実に向けた取り組みや、『子どもの育ち』を支援する活動の創造が大切 」 とまとめがありました。

 

第58回 日本PAT全国研究大会 ちば大会

 

全体会では、疋田 敏明 日本PTA全国協議会副会長の開会のことばに続いて、相川 敬 日本PTA全国協議会会長より主催者あいさつが行われたあと、大会宣言の決議が行われ、大会旗が次期開催地の広島県へと引き継がれました。

 

第58回 日本PAT全国研究大会 ちば大会

 

記念講演では、講師に松岡 修造氏をお迎えし 「 叱って・ほめて・抱きしめろ 」と題し、ご講演いただきました。
松岡氏は 「 人を応援して力を与えたい 」 と言われ、「 子どもに対する応援は、子ども自身に気づかせる=自身をもたせることが大切。『がんばれ』 という応援は、方法論を教えてからこそがんばることができる 」 と話されました。

最後に 「 日本の教育がよい方向へ向かうよう、みんながんばっている。みんなの心に”ありがとう”という気持ちがあるといいのでは?これからもみなさんを応援しています 」とお話くださいました。