会長あいさつ

就任のご挨拶と活動方針について

昨年度に引き続き、2026(令和8)年度 福岡市PTA協議会の会長を拝命しました、榊 淳英(サカキ ジュンエイ)と申します。日頃より本協議会の活動にご理解とご協力を賜っております全ての皆さまに、心より感謝申し上げます。

福岡市PTA協議会が掲げるスローガンは、「UP!PTA!~これからの未来(ミライ)を描くPTA~」です。

この言葉には、子どもたちの未来を思い描きながら、私たち自身も前を向き、よりよいPTAのかたちをともにつくっていきたいという願いを込めています。PTAは、子どもたちのよりよい育ちと学びを願う、教職員と保護者の組織です。立場は違っても、子どもたちを大切に思う気持ちは同じです。だからこそ私は、その共通する想いを土台に、今年度の歩みを進めていきたいと考えています。

子どもたちのために何ができるのか。学校でどのようなことが起き、どのような思いで日々支えていただいているのか。
保護者はどのような願いや不安を抱えながら、子育てや仕事、暮らしと向き合っているのか。

そうしたことを互いに知ることは、よりよい関係を築き、よりよいPTAをつくっていくための、大切な入口だと私は考えています。そこで今年度、私が特に意識したいキーワードは、「知ること」です。

知ることによって、見え方が変わります。見え方が変わることで、言葉が変わります。言葉が変わることで、対話が生まれます。

そして“対話”は、理解や協力を育み、PTAの活動を「役割」だけでなく、価値のある営みへと変えていく力になると確信しています。

今、PTAを取り巻く環境は大きく変化しています。その中で、「PTAとは何のためにあるのか」「今の時代にどのような役割を果たすべきか」が、改めて問われています。だからこそ今年度は、「知ること」を大切な入口に据えながら、PTAの価値や役割を、より多くの方に実感していただける取り組みを進めてまいります。

子どもたちのために本当に必要なことは何かを見つめること。教職員と保護者が互いへの理解を深めること。

いまの学校教育には、子どもたち一人ひとりの可能性を引き出しながら、これからの社会を生きるために必要な力を育んでいくことが求められています。こうした方向性は、学習指導要領が大切にしている「社会に開かれた教育課程」や、中央教育審議会答申が示す「令和の日本型学校教育」にも通じるものです。だからこそ、学校が大切にしている教育のねらいや実践を保護者が知り、保護者の願いや家庭での気づきを学校が知ることが、これまで以上に大切になっています。

保護者が知っている学校教育と、今の学校教育との間には、少なからず違いがあります。保護者は、家庭で子どもを支える存在であると同時に、社会の価値観や視点を学校とつなぐ大切な存在でもあります。だからこそ、「知ること」を入口に、互いの立場や思いを踏まえながら対話と共感を重ね、そのギャップを埋めていくことが重要です。そうした積み重ねは、教職員にとっては教育の質を高めることにつながり、保護者にとっては家庭での支えをより確かなものにしていくことにつながる。私は、そこにこそ、これからのPTAの大きな価値があると考えています。

その積み重ねの先に、「だからPTAには意味がある」 「こういう形なら関わる価値がある」 と感じていただけることが何より大切であると思うのです。昨年が、これからの方向性を掲げる年であったとするならば、今年はそこからさらに一歩踏み込み、実装へ踏み出す年にしたいと思います。言葉として掲げるだけで終わらせるのではなく、事業として形にし、現場の中で確かな前進につなげていける仕組みを丁寧に組み立て、着実に推進してまいります。

もちろん、変化には勇気が必要です。これまでのやり方を見直すことも、互いの立場をあらためて理解しようとすることも、簡単なことではありません。それでも私たちが前に進もうとするのは、子どもたちのために大切にしたいものを、これからも大切にし続けるためです。

変わらないために、変わる。

この想いを胸に、PTAの価値と必要性を、より確かなものとして育てていく一年にしていきたいと思います。本協議会は、教職員と保護者がともに考え、ともに支え合いながら、子どもたちの未来を描いていくための場でありたいと考えています。今年度も 『UP!PTA!』 を合言葉に、対話を大切にしながら、共感と実感のある取り組みを積み重ね、前向きに歩みを進めてまいります。引き続き、福岡市PTA協議会の活動にご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

会長 榊 淳英
2025(令和7)年5月29日
福岡市PTA協議会
会長 榊 淳英