「いのちの授業 赤ちゃんがやってきた~命のぬくもりから学ぶこと~」

「いのちの授業 赤ちゃんがやってきた~命のぬくもりから学ぶこと~」 「いのちの授業 赤ちゃんがやってきた~命のぬくもりから学ぶこと~」

実施校名(単位PTA名) 城西中学校PTA
実施日 2015年7月9日(木)
場所 城西中学校 体育館
対象・参加人数 中3生徒 199人
赤ちゃんと保護者 53組
保護者ボランティア35人
地域の協力者 21人
教職員 10人

活動内容

本校の中3は、例年助産師の先生などを講師に、性教育講演会の授業がある。今年度は、講演会の前に「いのちの授業」として3ヶ月~1歳半くらいまでの赤ちゃんと保護者とのふれあい体験を行った。

6~7人の班ごとに、赤ちゃんと保護者1~2組に入っていただき、自己紹介・質問タイム・抱っこ体験の流れで交流を持った。

保護者ボランティアを班に1人配置することで、交流の橋渡しや来校した赤ちゃん保護者に安心して過ごして貰うことが出来た。保護者ボランティア自身も、中3の生徒達の笑顔や真剣に抱っこする様子を見たり、若いお母さんとの会話から自分もそうだったなど思い出したり、有意義だったとの感想が寄せられた。

30分で時間が足りないかと心配したが、ちょう
ど良い時間配分であった。7月の暑い日で、体育館の暑さが一番の懸念事項だったが、PTA役員で団扇や扇子などを持ち寄り、子ども達が赤ちゃんを扇いで涼も得られ、コミュニケーションも取れたようだ。他にウエットティッシュ、バスタオル、おもちゃなど用意し、赤ちゃんの保護者に好評だった。授乳室、オムツ替えコーナーも準備し、それぞれスムーズに利用が行われた。

NHKニュースに取り上げられ、メディアを通じて取組を広く知って貰う事が出来た事も収穫だった。

目的

赤ちゃんの肌のぬくもりを感じ、家族を持つ未来のイメージや、自分も大切に育てられて今がある事を感じて欲しい。

この活動を行って

中3のアンケートから

・周りに小さい子がいないので、初めて赤ちゃんを抱いた。最初は怖かったけど抱っこしたら自然と笑顔になった。
・赤ちゃんはとてもあたたかく、身体は小さいけど、命の重みを感じた。
・お母さんの抱っこで泣き止む。すごいと思った。
・自分にもこんな時期があったと思うと、両親に頭があがらないなと思った。
・将来、お母さんを助けられる夫になります。

赤ちゃん保護者のアンケートから

・思春期の子どもがどんな感じか興味があって参加した。予想に反してとても素直で、我が子にも十数年後に素敵な中学生になって欲しいと考えさせられた貴重な体験だった。
・子どもを生んで、地域の役に立つ機会が出来て良かった。自分の子どもの将来の姿が見えたようで、参加して良かった。
・将来父として母を支えなくてはならない男子こそ赤ちゃん、子どもという生き物を知っておくことが大事だと思う。子育ての重要性への理解が若い
 世代から広がるといいなと思う。

保護者ボランティアのアンケートから

・予想以上に中3が笑顔になっていて赤ちゃんの力って凄いと実感。
・赤ちゃんを見る中3の目が優しく、ジーンときた。
・貴重な体験。保護者として参加出来て良かった。

地域の協力者のアンケートから

・中学生にこそ赤ちゃんとのふれあいが必要。
・楽しい時間だった。恥ずかしそうに抱っこする姿が良かった。

成果・課題

受験生という立場になった中3にとって、今の時期に赤ちゃんとふれあう体験は、癒しでもあり振り返りでもあり、未来をイメージする機会でもあったと思う。体育館いっぱいに広がった笑顔を見て、みんなが何かをそれぞれに感じる機会になったと実感した。

当日1名の欠席もなく炎天下、集まって下さった53組の赤ちゃんと保護者にまず感謝したい。中学生を知っていただくいい機会になり、地域の世代間交流にもなったと思う。準備段階から当日の私達の様子を見て、「将来、学校のいろんな事に協力する親になろうと思う。」との言葉をいただいたのもPTAのバトンを繋げる小さな一歩になったかなと嬉しく感じた。

準備期間約1ヶ月半と短く、赤ちゃんが集まるか不安な中、校区の公民館や保健所の「子育てサロン」に出向き、チラシ配布や声掛けをさせていただいた。積極的に協力して下さり、当日も来賓として見学だけでなく、自然発生的に会場を回りコミュニケーションを取って下さった地域の方に感謝したい。

課題は継続の方法。今年は役員会主催、来年以降どうするのか検討していきたい。

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