早良区 原中央中学校PTA(在校生数:502人)
企画表題:あいさつから始めよう!
実施期間:平成22年5月~平成27年3月
参加人数:校区内全世帯(約10000世帯)
活動内容
目的
①報道されている事件の多くは、実はコミュニケーション不足から起こっているように感じる。あいさつ運動をすすめることで犯罪が減った町があるというのに、残念なことにわが校区では、年々あいさつをしない子、そして大人が増えている。「目を見てあいさつをする」という人として当たり前のことを、まずは家庭のなかから定着させたい。そして学校のなか、地域のなかでもあいさつが自然にできる子どもに育ってくれることを願って、まず私たち大人があいさつの手本を示す。
②あいさつの『輪』が原中央中学校区の『和』につながり、子どもたちの安心・安全な環境づくりにつながる。あいさつの声が聞こえる明るい校区になることを目標に、気長に地道に活動を続ける。
活動内容
1.あいさつ運動
①9月より毎日、中学校の校門前 (あいさつノートの設置、参加人数の集計)
②1月・2月各3日間のあいさつ週間実施 腕章を配付し、校門前だけでなく校区を移動する際(買い物、出勤等)にも着用してもらい、あいさつを地域全体に広める。
2.保護者への啓発
①新聞を発行し、協力の呼びかけ
②アンケート実施
3.生徒への啓発
①標語・ポスター・イメージキャラクター、ロゴマークの募集・表彰
②アンケート実施
4.地域への啓発
①横断幕・のぼり・横断旗の作成
②ちらし配付
③地域・小学校との連携
5.長期計画
初年度 - 計画・周知・始動
2年目 - 評価・浸透
3年目 - 改善・拡大
4年目 - 継続・再計画
5年目以降 繰り返し
成果と課題
1.あいさつ運動(あいさつノート、出席簿で統計)
9月1日~12月24日現在 延べ 540人を越える保護者が朝のあいさつ運動に参加。
子どもたちは、9月当初に比べ、あいさつを返す子、自分からあいさつする子、目を見てあいさつする子が増えた。
<あいさつノートの感想には・・・>(参加した保護者)
・ あいさつに対して、快く返してくれると気持ちいいですね。子どもたちから先にあいさつをしてくれるようになったらいいですね。
・あいさつ運動が始まって4週間たち、初めて参加した私より、子どもたちの方が慣れているようでした。たくさんの子どもとあいさつが交わせてすがすがしい気持ちになりました。
・11月になって寒くなってきましたが、あいさつはちゃんとしてくれるのでうれしいです。もう少し、あいさつ運動に参加してくださる保護者が増えるといいですね。
・私も久々のあいさつに出ましたが、寒いなか子どもたちのあいさつの声にこちらも元気をもらいました。ギリギリの登校が目立ちました。
課題
まだ、実質100名弱(20%)の保護者の参加である。まず朝のあいさつ運動への参加者をどうやって増やすか。徐々にすそ野は広がっているので、強制せずに呼びかける。
2.新聞の発行 (別添資料)
9号発行。当番表を記載。子どもたちへの呼びかけ効果を狙い、4コマ漫画の掲載。
3.生徒たちへの作品募集
応募者は予定より少なかったが、応募作品を掲示し、優秀作品を全校生徒の前で表彰した。生徒たちから応募しなかったのを残念がる声がたくさん聞かれた。来年度募集するならば、多くの作品が寄せられるだろう。(49作品 実質35名の応募)
4.アンケートの実施・・・結果資料添付
生徒向け・保護者向けのアンケート実施
生徒 98%、保護者44%の回収率。質問の答えを見ると、あいさつへの意識はかなり高い
という結果が出たが、実際に行動している方は少ない。最後の「あいさつ運動を広めるよ
いアイデアは?」という質問に多くのユニーク、貴重な意見が寄せられた。
5.地域への啓発
横断幕、のぼり、横断旗、腕章の作成・・・最優秀作品を使って作成した横断幕の評判が
よい。テーマカラーをピンクとし、作成した。「めずらしい色ね。」と腕章、のぼりの評判もよく、活用してもらうように呼びかけている。
ちらし・・・現在、試作段階で年度末までに作成、配付予定。
6.地域との連携
①原、大原校区の自治協議会は以前より個別にあいさつ運動を展開しているため、学校近くの場所では一緒に朝のあいさつ運動を行っている。
② 1月より校門前だけでなく、小学校区各1箇所でも実施している。2月以降は、協議のうえ、今後の連携の形を決める。
今後の課題
朝のあいさつ運動では、一日の参加人数は多くはないが、学校全体では徐々にすそ野が広がっている。『あいさつは大切だ』と思われる保護者や子どもたちの気持ちをそのまま行動に結びつけていただけるように、新聞を媒体として呼びかける。アンケートでのご意見やアイデアをいかして、保護者が参加しやすい方法や形態を模索しながら、今後もあせらず気長に運動を展開して行く。2年目から、浸透を課題として地域への呼びかけ、小・中学校との連携を図る。