日 時 : 平成22年12月16日(木) ~ 18日(土)
場 所 : 秋田市
今年度の指導者研修は、秋田市を訪問し、視察や情報交換を行ってきました。
秋田魁新報社訪問では、紙面に中学校2・3年生を対象としたテストを掲載していることや、NIEの一環として、生徒に文章を書いてもらい、記者といっしょに新聞をつくる活動にも取り組んでいることなどのお話しをお聞きしました。
また、学校(PTA)に紙面を1ページ割りあてて学校(PTA)紹介をしており、購読していなくてもその地域の人に読んでもらえる配慮もしていることをお話いただきました。
「新聞を読むことで得られる知識は、インターネット等で得られるものと違い、生活に密着した知識であり、それは新聞にしかできません」とのお話でした。
秋田県PTA連合会 ・ 秋田市PTA連合会との情報交換会では、秋田県での学習における主な取り組みなどについて、秋田県教育委員会よりご説明いただきました。
全国学力・学習状況調査における秋田県の状況について、平均正答率が全国平均を上回る項目が多いだけでなく、国語、算数・数学すべての問題での無解答率が、全国平均以下であると言われ、学習に対する子どもたちの前向きな姿勢が伝わってきました。
秋田県では通塾率が低いこともあり、家庭学習の習慣が定着していることも要因の1つと考えられるようですが、家庭・学校・地域に子どもたちの健全育成という共通認識があるため、さまざまな取り組みを行う上で非常に協力を得られやすい環境にあることは大きな要因ではないかと感じました。
秋田市立築山小学校では、テーマを食育に設定し、いろいろな教科を他の教科や食と結びつけて授業を行い、学習した知識を実践することで授業が活性化しているとのことでした。
また、子どもたちには自分の考えたことを説明できる力を身につけてほしいと話され、説明上手になるために子どもたちが人の話をしっかり聞くようになるそうです。
さらに、食習慣から生活習慣、学習習慣の改善を目指して、学校・保護者・児童それぞれが自己評価を行い、評価した情報をもとに児童1人ずつにカルテを作成し、そこから見えてきた課題を学校・保護者・児童で共通認識するという取り組みを行うことで、学力向上にもつながっているのでは?というお話もお聞きすることができました。
生活習慣や家庭学習の定着など、家庭における役割の重要性を改めて感じた研修会でした。