日時 : 平成22年6月29日(火) 10:00 ~ 12:00
場所 : 福岡市立少年科学文化会館ホール
講師 : 福岡教育大学教授 井上 豊久 氏
演題 : 子どもとメディアのよい関係づくり
福岡市PTA協議会と福岡市教育委員会共催による、早寝・早起き・朝ごはん講演会が開催されました。
はじめに、福岡市教育委員会 飯野 毅紀 教育委員長より 「子どもたちが基本的生活習慣を身につけ、いきいきと生活できるよう、家庭や地域の教育力で子どもを育んでいきましょう」とあいさつがありました。
講演では、井上氏が平成21年度より福岡市教育委員会 生涯学習課と共同で取り組んでいる 『 子どもとメディアのよい関係づくり事業 』 による実態調査から見える福岡市の子ども像についてお話いただきました。
井上氏は 「メディアへの依存度が高いほど、不登校の傾向が高まる」などの調査結果を交えながら話があり、今回の調査結果から見える課題として 「まず、メディアとの接触時間が与える影響に親や大人が気づき、本人に気づかせることが大事。子どもには自己決定性が必要だが、自分で働くまでは親に決定権があることを認識させることが大切」だと言われ、「感謝する心は感謝される体験からうまれる」として、メディアから離れる体験活動として利他活動(他者のことを1番に考えた活動)が効果的であると話されました。
そして 「メディアの問題はそれぞれの地域やPTAに応じた取り組みが必要。今日のお話を単位PTAにもち帰って広げてほしい」と話され、講演会が終了しました。
子どもたちをとり巻くメディアの問題は、私たち大人が責任をもって解決していかなければならないのではないかと感じた講演会でした。
この講演会でのお話が、単位PTAや地域へも広がることを願います。