福岡市立吉塚中学校
- 実施日
- ①平成25年6月27日(木)
②平成25年9月26日(木)
③平成25年11月7日(木) - 場所
- ①~③吉塚中学校図書室
- 対象・参加人数
- ①26名 ②32名 ③30名
目的
キャリアカウンセラーなど若者や大学生に向けてキャリア支援を行っている専門家の方の講話を通して、子どもたちの将来の社会的・職業的自立に向けて各家庭や学校でどのようなことに取り組むべきか明確にし、健全育成の手立てとする。
この活動を行って
まず第1回目は、日本マンパワー九州支社の宮本直志支社長に若者のキャリア支援における課題について講話いただいた。そこで、キャリア支援の手始めとして「働く理由」を親子で一緒に考えることや価値観(大切)・興味(好き)・能力(得意)の中から一つでも二つでも重なっているものから適職を創ることの大切さを教示していただいた。さらに、保護者は相談しやすい姿勢を持つことが重要で、信頼・需要・誠実さ・尊重・共感から信頼関係が強化され、日本マンパワーの中高生を対象とした調査でも「将来のことを親に相談したいと思っている」、「まあまあ思っている」が80%以上を占め、先生より親に相談したいと子どもは思っているということがわかった。
第2回目は、(株)Cumpanulaの権堂千栄実社長にお越しいただき、実際に若者や大学生のキャリア支援に携わっておられる事例から明確になった課題について講話いただいた。実際の事例に保護者も教師も驚きを隠せない様子だった。とくに【体験】=まわりの人がすべて準備する、【経験】=体験を通して自分で考え、工夫できるようになる、の違いがあり、【体験】止まりで終わっている若者が多く、まわりへの依存が強い、そして、そのことが社会的自立を妨げているという話はインパクトがあった。
第3回目は、(株)九州スタッフの山田浩一グループマネージャーにお越しいただき、キャリア支援を意識した家庭での子どもとの関わりについて講話いただいた。講話では子どもに「指示や命令」をするのではなく、親として「自分のことを明らかにする」ことが大切であると話があり、その後、そのために必要なスキルを身につけるための「傾聴」のワークを参加者全員で楽しく行った。研修が終わった後の参加者の笑顔が印象的だった。
成果・課題
3回の研修会を通して共通することは次のとおりだった。
- 親が自分の先入観や価値観を振り回さずに、子どもの話をしっかり聞きましょう。
- 子どものたくさん経験させ、自分で考え・工夫できるようにしましょう。
- 自分にどんな特徴があるのかしっかり理解させましょう(自己理解)。
吉塚中学校で今年度から取組始めた研修ですが、参加者はリピーターが多く、保護者として教師として学びが多いものでした。来年度も同様の研修を継続して取り組んで行きたい。
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